こんにちは!くらたやま矯正歯科です!
今回は、お子さまの歯並びの中でも、特に注意したい「受け口(反対咬合)」についてお話ししていきます。
受け口は、下の歯が上の歯より前に出ている状態のことで、かみ合わせや見た目の問題だけでなく、将来的な顎の成長にも大きく影響します。
くらたやま矯正歯科では、受け口の治療はできるだけ早めに始めることをおすすめしています。早ければ5歳、できれば6歳頃からの治療が理想的です。これは、顎の骨がまだ柔らかく、成長をコントロールしやすい時期だからです。
<使用する装置について>
当院で受け口の治療に用いる装置はいくつかあります。
例えば「急速拡大装置」や「リンガルアーチ」という、上顎に固定するタイプの装置がありますが、主に使用するのはチンキャップと呼ばれる取り外し可能な装置です。
チンキャップは、あごの外側から装着し、下あごの成長をコントロールする働きがあります。寝ている間に使用してもらうもので、1日6〜8時間は使用してもらうものになります。
<チンキャップの効果>
チンキャップは、下顎が前に出すぎるのを防ぎ、正しいかみ合わせへと導く効果があります。特に、顎の骨が成長途中の時期に使用することで、その成長方向をコントロールしやすくなります。
ただし、受け口は遺伝的要素が強いことも特徴です。保護者の方や兄弟姉妹に受け口の方がいる場合、お子さまも同じ傾向を持つ可能性があります。
<使用期間と成長期の管理>
受け口の治療では、成長期が終わる頃までチンキャップの使用を継続することが重要です。具体的には、
- 女の子:中学2年生〜3年生(15歳頃)
- 男の子:高校1年生〜2年生(17歳頃)
まで顎の成長が続くため、この期間は夜間を中心に装置の使用を続ける必要があります。
長期にわたる使用と聞くと大変そうに思われるかもしれませんが、これは将来のかみ合わせと顔立ちを守るためにとても大切なことです。
<早期治療のメリット>
受け口の治療を早く始める最大のメリットは、成長を利用して骨格から正しい位置に近づけられることです。
大人になってからの受け口治療は、骨格の成長が終わってしまっているため、外科手術が必要になるケースもあります。
早期にスタートすることで、手術を回避できる可能性が高くなりますし、お子さまへの負担も軽減されます。
<まとめ>
受け口は見た目だけの問題ではなく、将来のかみ合わせや咀嚼機能、発音にも影響を与えることがあります。
くらたやま矯正歯科では、早ければ5歳から、できれば6歳頃からの治療開始をおすすめしています。
装置の使用や期間についても、お子さま一人ひとりの成長スピードや生活習慣に合わせて、無理なく続けられるようサポートいたします。
もしお子さまのかみ合わせが気になる場合は、お早めに無料相談にお越しください。早期の一歩が、将来の大きな笑顔につながります。