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受け口の治療はなぜ早く始める?当院で行う治療方法について

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  • こどもの矯正

こんにちは!くらたやま矯正歯科です。今日は「受け口の治療」のついてお話をしていきたいと思います。

受け口(反対咬合)は、矯正相談に来られる保護者の方から特にご相談が多いお悩みのひとつです。
見た目だけでなく、かみ合わせや発音にも影響するため、できるだけ早めの治療が望ましいとされています。当院でも、通常Ⅰ期治療の開始時期である 7〜9歳よりも早い「5歳ごろ」からの治療開始をおすすめしています。

では、なぜ受け口だけは治療開始が早いのでしょうか?
そして、どのような装置を使って治療を進めていくのでしょうか?
今回は、くらたやま矯正歯科で行っている受け口治療の流れと、その理由についてお話しします。


<なぜ受け口の治療は“早め”が大切?>

反対咬合は遺伝的要素が強いと言われています。


片親または両親が受け口の場合、お子さまにも同じ傾向が見られることが多く、成長に合わせて下顎が前に伸びやすい発育傾向が続く可能性があります。

そのため、早い段階で上顎の成長を促し、かみ合わせを整えることで、将来的に受け口が悪化することを防ぎやすくなります。

特に 5〜6歳頃は上顎の成長がとても活発な時期
この時期にアプローチすることで効果が出やすく、後の治療負担も軽減できる可能性があります。


<当院で行う受け口治療の装置>

くらたやま矯正歯科では、受け口の状態や成長段階に合わせて、以下の装置を組み合わせて治療を行っています。

① 急速拡大装置

上顎の横幅を広げるための固定式装置です。
受け口のお子さまは上顎が小さく、下顎に押し負けるような状態になっていることがよくあります。

急速拡大装置を使用することで、

  • 上顎の幅が広がり、
  • 舌の位置が整い、
  • かみ合わせ全体が改善しやすくなる

という大きなメリットがあります。

当院ではⅠ期治療を行うお子さまのうち、約95%がこの装置を使用しています。


② リンガルアーチ

上顎奥歯に取り付ける固定式のワイヤー装置です。
歯列の横幅を安定させたり、上顎を適切な位置に保持するために使います。

急速拡大装置の後に使用することが多く、土台を安定させながら、反対咬合が戻らないようサポートする役割を果たします。


③ チンキャップ

受け口治療で最も象徴的な装置が、チンキャップです。
これは顎の外側からかける取り外し式の装置で、下顎の前方成長を抑えつつ、上顎の位置関係を整える効果があります。

軽い力で、長時間かけることで効果を発揮するため、
夜間を中心に毎日継続して使うことが大切です。


<遺伝傾向がある場合は「長期の継続」が重要>

受け口は遺伝的要因が強いため、治療によって改善しても 成長期の間に再び下顎が前に出やすいという特徴があります。

そのため当院では、特に家族歴のある患者さまには、

成長期が終了する 16〜18歳頃までチンキャップを継続

していただくようご案内しています。

もちろん毎日フルタイムで使い続ける必要はありませんが、
夜間中心でも長期間使用することで、治療結果の安定につながります。


<早期治療で未来の選択肢が広がる>

受け口は放っておくと、将来的に外科手術が必要になるケースもあります。
しかし、早期からアプローチすることで、

  • 成長を味方につけて改善を促せる
  • 成長後の治療が軽減される可能性がある
  • 将来的に外科治療を回避できる可能性が高まる

といったメリットがあります。


■ まとめ

くらたやま矯正歯科では、受け口のお子さまには

  • 急速拡大装置
  • リンガルアーチ
  • チンキャップ

を組み合わせて、成長を活かした治療を行っています。

受け口は、早く気づいてあげることで治療の選択肢も効果も大きく変わります。
「もしかして受け口かも?」と思ったら、ぜひ早めにご相談ください。